「38℃あるけど今夜どうしよう…」そんな迷いに答えます。体温より大切な”見るべきポイント”を、わかりやすくまとめました。
「熱が高い=すぐ病院」は間違いだった
子どもが熱を出すと、つい体温計の数字ばかり気になってしまいますよね。でも実は、熱の高さよりも”子どもの状態”を見ることのほうが大切なんです。
発熱はそれ自体が病気ではなく、体がウイルスや細菌と戦っているサインです。たとえば風邪のウイルスが入ってきたとき、体は意図的に体温を上げてウイルスを退治しようとします。だから、熱が出ること自体は体が正常に働いている証拠でもあります。
子どもの発熱の目安
37.5℃以上 発熱とされる基準
38.0℃以上 明らかな発熱。でも元気なら様子見でOKなことも多い
今すぐ受診すべき”危険サイン”7つ
次のサインがひとつでもあれば、体温が低くても病院へ。夜間救急も迷わずOKです。
受診を迷わないサイン
- ぐったりしている、呼びかけへの反応が弱い
- 水分(お茶・ジュースなど)を6〜8時間以上まったく受けつけない
- ゼーゼー・ヒューヒューと呼吸が苦しそう
- けいれん(ひきつけ)が起きた
- 顔色が青白い、または唇が紫っぽい
- 生後3か月未満で38℃以上の熱がある
- 発熱が4〜5日以上続いている
特に「水分が取れない」状態は要注意。子どもは大人より体の水分量が少なく、脱水が一気に進みます。少しでもおかしいと感じたら早めに受診してください。
自宅で様子を見るときの3ステップ
危険サインがなく、比較的元気な場合は自宅でのケアが基本です。難しく考えず、この3つだけ意識してみてください。
水分をこまめに補う
経口補水液(オーエスワンなど)、お茶、薄めたスポーツ飲料でOK。目安は「いつもの半分以上飲めている」こと。食事は無理に食べさせない
食欲がないのは体の自然なサイン。水分>食事の優先順位で。食べられそうなときはゼリーやうどんなど消化の良いものを。「寒がっているなら温める」が正解
熱があっても寒そうにしているときは薄い布団や上着で保温を。汗をかいてほてってきたら1枚脱がす、が基本です。ありがちな勘違い、正しく知っておこう
「38℃を超えたら病院へ行かないとダメ」
元気があり、水分も取れているなら焦らなくてOK。数字より状態を優先して。
「解熱剤はなるべく使わない方がいい」
38.5℃以上でしんどそうなら使って問題ありません。体力を温存するために使うこともあります。かかりつけ医に相談を。
「熱が出たら冷やせばいい」
寒がっているときに冷やすのは逆効果。脇や首のわきを冷やすのは、ほてって暑がっているときだけ。
「受診する・しない」の判断チャート
迷ったときは「いつもと違うかどうか」だけ見てください。
様子見でOKなサイン
- 呼びかけに反応する
- 少しでも水分が飲める
- 機嫌が悪くても笑える
- おもちゃや動画に興味を示す
受診を考えるサイン
- ぐったりして動かない
- 水分をまったく受け付けない
- 泣き声がいつもと違う
- 見た目がいつもと全然違う
夜中に39℃近い熱が出ると親としてはパニックになりますよね。でも、翌朝ケロッと回復しているケースもとても多いです。逆に、熱がそれほど高くないのに元気がない・ぐったりしているときは、現場でも「優先して診る」サインになります。
夜間救急はいつ使うべき?
夜間救急は「今すぐ診てもらわないと危ない」ときのための場所です。待ち時間が1〜3時間になることもあり、疲れている子どもにとっても親にとっても負担が大きい。
判断に迷ったときは、小児救急電話相談(#8000)に電話してみてください。全国どこからでも繋がり、看護師や医師がアドバイスをくれます。夜中でも利用できるのでぜひ活用を。
まとめ:これだけ覚えておけばOK
- 発熱は体が戦っているサイン。温度だけで判断しない
- ぐったりしている・水分が取れない → 迷わず受診
- 元気がある・水分が飲める → 自宅で様子見
- 迷ったら #8000(小児救急電話相談)に電話
“いつもと違う”という親の直感は、意外と正確です。自分を信じて、でも基準を持って判断してみてください。
※本記事は看護師としての臨床経験をもとに執筆しています。症状が気になる場合は医療機関を受診してください。
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