個別株で−21万円!SNSの噂を信じた初心者投資家の末路
副業でお金を増やしたい。そう思ったのが、すべての始まりだった。
「投資で人生変わった」「高配当株で不労所得!」──SNSで流れてくるキラキラ投稿を見て、完全にその気になった。
スマホの画面越しに映る成功者たちの笑顔。カフェでノートパソコンを開き、優雅にチャートを眺める姿。まるでドラマのワンシーンのようで、「自分もああなれるかも」と思ってしまったのだ。
勉強?してない。
知識?ゼロ。
でも、「みんなやってるし、なんとかなるでしょ!」という謎の自信だけは満タン。
今思えば、この“根拠のないポジティブさ”こそが、投資の世界では最も危険な武器だった。
きっかけは、ある日ニュースで見た小◯製薬の株価暴落。
「今が買い時!」というコメントがSNSで飛び交っていた。
なんだかわからないけど、買った方がいい気がした。
その勢いのまま証券口座を開設し、初めて株を購入。
晴れて“投資家デビュー”を果たした。
まるですでに数百万円の利益を得たような気分だった。
しばらくして、本当に株価が上がった。
利益は約4万円。
「投資って、こんなに簡単なの?」
SNSで見た“勝ち組”たちの仲間入りをした気分だった。
この瞬間、私は完全に調子に乗った。
思えば、この小さな成功が大きな落とし穴だった。
「勉強なんて必要ない。勘でいける!」
そう思い込んでしまったのだ。
これまで煙草もギャンブルも一切せず、真面目に生きてきた私が、投資という一種のギャンブルに心を奪われた瞬間だった。/
ビギナーズラックが招いた損失
次に手を出したのは、SNSで話題の“高配当株”。
「これで私も配当生活!」と浮かれていた。
しかし、現実はそんなに甘くなかった。
購入してすぐ、その時は訪れた。
最初の決算発表で何かがあったらしい。決算発表の”け”の字も知らない私は、何が起こったのかさっぱりわからなかった。
3日間続けて大幅に下がった。ドカン、ドカンと下がり続ける株価を見ることしかできなかった。結果、−21万円の損失。
スマホの証券アプリを開くたびに、心拍数が上がり、動揺した。
「これは健康に悪い。」と、元看護師の自分が冷静にツッコむ。
投資で得たのはお金ではなく、動悸と冷や汗だった。
SNSでは「高配当なのに長期的保有で10倍株」などと言われていた。まんまとのせられた。
でも、現実は違った。
株価が下がるたびに、「長期ってどのくらい?永遠?」と自問自答。
“握力”という言葉を覚えたのもこの頃だ。
しかし、握力よりも先にメンタルが崩壊。
待てど暮らせど株価が戻ることはなかった。
最終的に、耐えきれず損切り。
残ったのは、マイナスの数字と、投資家気取りだった自分への苦笑いだけ。
それでも、失敗の中には確かな学びがあった。
個別株投資からの学び
・SNSの情報はエンタメとして楽しむもの
SNSは便利だが、情報の真偽は玉石混交。
「この株が上がる!」という投稿の裏には、誰かの思惑が潜んでいることもある。
エンタメとして眺めるくらいがちょうどいい。
・「なんとなく」でお金を動かすと、だいたい痛い目を見る
“なんとなく”は投資の世界では禁句。
根拠のない自信ほど危険なものはない。
数字の裏にある企業の実態を知らずにお金を動かすのは、地図を持たずに砂漠を歩くようなものだ。
・投資は“勉強してから”がスタートライン
株価の動きには理由がある。
経済の流れ、企業の業績、世界情勢──それらを理解してこそ、初めて“投資”になる。
勉強を怠ったまま市場に飛び込むのは、泳げないのに海に飛び込むようなものだった。
お金は減ったけど、投資でしか買えない経験値を得た。
今は、ちょっとくらい持ち株の含み損が増えても動じない。
これも一種の“配当”だと思いたい。
投資で失った21万円は、確かに痛かった。
でも、その代わりに得たものもある。
「お金の怖さ」と「学ぶことの大切さ」。
そして、「人は失敗しても立ち上がれる」という実感。
SNSの世界では、成功者の声ばかりが響く。
でも、その裏には無数の“−21万円”が転がっている。
私のように散った人たちが、きっとたくさんいるはずだ。
それでも、失敗を笑い飛ばせるようになったら、それはもう立派な経験値。
投資は怖い。でも、学べば怖くない。
そして、どんなマイナスも、いつかは人生のプラスに変えられる。
今から投資を始めようと思っている人へ、最低限読んてほしい本を紹介する。
様々なSNSでも学べる事が多いが、はっきり言って情報過多で整理されておらずわかりにくい。さらに、もっともらしいアカウントでものすごく適当なことを指南しているものさえある。
ちなみに私は生涯損益をプラス化するのに1年弱かかった。
だけど、持ち株の評価損益を含むと、資産が増えた、とはまだ言えない。
どうか華やかな情報に惑わさず、私のように資産と時間を無駄にする人が減ることを祈っている。
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