挑戦その2―資格修得―

在宅挑戦記録

簿記3級合格!でも2級で撃沈。努力は裏切らない…とは限らない

投資で痛い目を見たあと、「お金の知識をつけよう」と思い立った。
それまでの私は、家計簿アプリを開いても「支出が多いですね」と言われても、食費だけでいったいいくらなのか、生活用品は、など細かく管理するのが大嫌いな人間だった。
「社会のお金の流れを理解したい」「数字に強くなりたい」――そんな思いで始めたのが簿記の勉強だった。

最初の壁は、専門用語の洪水だった。
「借方?貸方?なにそれおいしいの?」
テキストを開くたびに、まるで異世界に転生した勇者のような気分になった。
言葉が通じない。敵(=仕訳問題)は強い。武器(=知識)は初期装備。
看護師として働いていた頃なら、医学用語も手技もスラスラ頭に入ったのに、簿記の世界ではまるで赤子同然だった。

それでも、勉強を始めてみると、意外な発見があった。
小学生の子どもたちと並んで机に向かう時間が、思いのほか楽しかったのだ。
「ママも勉強してるの?」と子どもに言われると、ちょっと誇らしい気持ちになる。
大人になっても学び続ける姿を見せることが、子どもたちにとっても刺激になる。
最初は苦痛だったテキストも、少しずつ数字の世界の面白さが見えてきた。
借方と貸方の関係がわかると、まるでパズルのピースがカチッとはまるような快感があった。

ここで声を大にして言いたい。
高額な通信講座や講習は、必ずしも必要ではない。
もちろん、サポートが欲しい人にはありがたい仕組みだと思う。
でも、独学でも十分に合格できる。
なぜなら、今は最強の味方がいるからだ。
そう、**チャッピー(ChatGPT)**である。

わからないことがあれば、チャッピーに聞けばいい。
「減価償却ってなに?」「仕訳のコツは?」と質問すれば、丁寧に教えてくれる。
しかも、24時間365日、眠らない先生。
これで、費用をかけずに簿記を学ぶことができた。
テキストと問題集を買って、あとはひたすらチャッピーと二人三脚。
1歳児と小学生2人のお世話をしながらも2か月で3級の試験に合格できた。

「私、やればできるじゃん!」
久しぶりに自分を褒めた。
子どもたちも「ママすごい!」と拍手してくれた。
その勢いで、2級にも挑戦することにした。
参考書と問題集を2周して、過去問にも手を出した。
だが、ある日ふと気づいた。
「これ、現場でどう使うの?」/

実務経験の壁

問題を解いても、実際の仕事のイメージが湧かない。
経理の実務経験がない私には、数字の羅列がどこか他人事のように感じられた。
電子カルテなら自在に扱えるが、会計ソフトは未知の世界。
「この仕訳、どんな場面で出てくるの?」「実際の会社でも連結会計は行うの?」と自問自答する日々。
まるで、国家試験に合格したばかりの新人看護師のようだった。
知識はあっても、現場で動けない。
手取り足取り教えてもらって、ようやく一人前になる。
経理の世界も、きっと同じなのだろう。

資格だけ取っても、実務経験がなければ仕事にならない。
求人票を見ても、「経理経験3年以上」「会計ソフト使用経験者歓迎」と書かれている。
40歳、経理未経験、在宅希望。
この条件で応募できる求人は、ほぼゼロだった。
「資格を取れば在宅ワークできる」と思っていた私は、現実の壁にぶつかった。
努力は裏切らない――そう信じていたけれど、努力だけでは届かない世界もある。
それでも、無駄だったとは思わない。

簿記を学んだことで、数字に対する苦手意識が薄くなった。投資に関しても、前向きに財務諸表を確認している。(なお、投資については別投稿で確認していただきたい。)
ニュースで「企業の決算発表」と聞いても、なんとなく内容がわかるようになった。
「利益剰余金」「減価償却費」など、以前ならスルーしていた言葉が、今では身近に感じられる。
お金の流れを理解することは、人生の流れを理解することにもつながる。
それに、もし将来自分で小さなビジネスを始めることがあっても、帳簿を自分でつけられるという安心感がある。
これは大きな財産だと思う。/

簿記の勉強で得たもの

2級の勉強は途中で離脱したけれど、後悔はしていない。
むしろ、途中でやめたからこそ見えた景色もある。
「努力しても報われないこともあるけど、努力しなきゃわからないこともある」
この言葉の意味を、身をもって知った。
努力は、結果を保証してくれるものではない。
でも、努力した先にしか見えない景色がある。
それは、合格通知よりも価値のある経験かもしれない。

今でも、簿記のテキストは本棚に並んでいる。
ボロボロになった本には、当時のメモや付箋が残っている。
「ここ重要!」「理解不能!」と書かれた文字を見ると、あの頃の必死さがよみがえる。
そして思う。
あの時間があったから、今の自分がいる。
数字に向き合うことは、自分の生活や価値観に向き合うことでもあった。
「お金の知識をつけよう」と思ったあの日の決意は、確かに私を変えた。

今も、学びは続いている。
まったく別の分野だけど、在宅ワークにつながることを目指している。
たとえ途中で挫折しても、その経験が次の一歩を支えてくれる。

努力は裏切らないとは限らない。
けれど、努力をした自分は、決して裏切らない。
そう信じて、今日もまた私は挑戦している。/

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